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顕微鏡の自作(その5)高倍率携帯顕微鏡

(公開:2005/08/03、更新:)

 自作顕微鏡の5作目です。
 「なんとか実用に耐える微動装置を作って、携帯できる高倍率顕微鏡を作りたい」という前作からの目標を達成すべく、取り組みました。
 今回も既製の対物レンズと接眼レンズを用います。対物レンズには60倍のアクロマート、接眼レンズには実体顕微鏡用の20倍のものをスレーブや絞り環を外して使用しました。鏡筒長が短いので、実際には400倍程度の倍率になっているかと思います。


写真左:全体の様子。照明装置はステージ下に差し入れて、スポンジで仮止めして使います。
中上:照明用の乾電池式のLED照明。秋月電子通商のLED照明(1.5V電池白色LED投光キット:K-00192)
中下:実体顕微鏡用の20倍接眼レンズ。スレーブや絞り環を外してみたら、ちょうど鏡筒パイプにはまりました。視野が広くて見やすいです。
右:微動装置の工作はこんな感じです。

 

 今回作ってみた微動装置の造りを、左図に示しました。鏡筒上下式顕微鏡の微動装置を上下逆にしたような構造です。簡単な工具しか持っていないし、材料も木材なので、このくらいが限界でした(金属加工の技術や工具類があれば、もっと精度の高い微動装置を自作できるような気がします。押しネジの部分を「てこ」を使って減速するとか・・・)。
 ・・・とは言え、この構造でも400倍でのピント調整は可能で、一応実用になる範囲かと思います。おおかた木製なので、360gと軽いですし、気軽に旅行先に持っていけるサイズになりました。
 照明装置のLEDも単4乾電池1本でかなりの長時間使えます。キット付属の電池ケースのフタにφ5mmの穴をあけてLEDを固定しました。


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