●K-mal's HP小さな世界を覗いてみよう >解剖顕微鏡

島津製の解剖顕微鏡

 古いものです。どこかの高校で使われていた備品のようですが、廃棄されたものが古道具屋さんなどに流れて、ネット上のオークションによく出品されたりします。これは、島津製で、昭和45年に理振法の関係で配備されたもののようです(木箱にそんな表示がされていました)。
 解剖顕微鏡(英語では、Dissection Microscope)ですが、私も学生時に動物生理学などの実習で少し使ったことがあるだけです。立体視できる実体顕微鏡が普及したので、最近はほとんど使うことも無いのでしょうねぇ。長いこと使われずに理科室の片隅に放置されていたのでしょうけれど、レンズはきれいでした(念のためクリーニングはしたけれど)。
 ガラス製のステージに、ルーペを上下させるアームが付いているだけの単純な装置。ルーペの倍率も10倍とか20倍程度のものです。入手した解剖顕微鏡には10倍のレンズが付いていました。


 とある小学校のサイトでメダカの観察というのが紹介されていますが、こういう使い方をすれば、解剖顕微鏡も本望なのではないかなと思います。虫眼鏡の延長上にある観察器具なので、子供達にも使い方がすぐに理解できるだろうし。複式顕微鏡を使う前の段階に、こういう観察をするのもいいかもしれませんね。


 この解剖顕微鏡のレンズをデジカメのクローズアップレンズに使えないかと思いました。
 手持ちのアダプターを試してみると、ちょうど使えそうです。これをCoolpixのレンズ前にねじ込んで、接写撮影を試してみました。


 試しに撮った「ヘクソカズラグンバイの脱皮殻」。近所の空き地のフェンスに絡まっていたヘクソカズラの葉を何枚か採ってきて、探したけれど脱皮殻しかなかったので・・・。1mm無いほどの小さな抜け殻ですが、結構きれいに撮影できました。意外と使えるかも。

(公開:2006/11/18、更新:)

●K-mal's HP小さな世界を覗いてみよう >解剖顕微鏡