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理振法準拠顕微鏡の改造

(公開:2005年4月27日、更新:2005年7月1日)

 理振準拠の顕微鏡を改造してみました。ネットのオークションで出品されていた顕微鏡です。おそらく何処かの小中学校で使われていた物と思われます。かなり古いものです。メーカーは不明ですが、対物レンズはオリンパス製のものが付いていました。
 小中学校用の顕微鏡は、理科教育振興法(以下、理振)に則って、その仕様が決められているようです。今回入手した顕微鏡の主な仕様は、対物4倍・10倍・40倍(4倍は欠品していた)、接眼10倍。合焦装置は粗動のみ。光源装置はなく平面の反射鏡が付いています。絞りは簡易な円盤絞りで、集光用の半球レンズがステージに固定されていました。ステージ上下式のデザインで、鏡筒は途中で傾斜します。てっきり45°の俯瞰プリズムが仕込まれているのかなと思っていましたが、見るとプリズムではなくて、斜めに反射鏡が取り付けられていました。どうりで軽いはずです。
 実はジャンクコンディションとして出品されていたもので、送料の方が高いくらいの金額で購入できました。確かに対物レンズには傷が多かったです・・・(かなり酷使されたもよう)。そのぶん躊躇せずに改造することができました。写真には60倍の対物レンズも付いていますが、これは手持ちのものを付けました。

写真左:購入時の状態。円筒形の軟らかい樹脂製ケース。顕微鏡の土台がケースの一部になる仕様。顕微鏡の高さは30cmほどです。
中左:円形の土台は大きいので、卓上で使いやすいように四角い台(木製)に改造します。小さめのクーラーバックにも入ります。これで野外に持ちだしやすくなりました。
中右:照明装置も自作してみました。メカニカルステージも付けれるように、樹脂製のステージにネジ穴を切りました(しかし、ステージが小さすぎて、プレパラートの上半分が視野に入らない・・・ちょっと不便)。
右:照明に使った白色LED電球。ホームセンターで300円程度で売っています。コンセントで使えますので便利です(高倍率ではやや暗めだけど)。
 ネジ類が、−(マイナス)頭のものだったので、同じ径の+(プラス)頭のネジに替えています。粗動装置は、ラック&ピニオンかと思っていたのですが、円形のギアを組みあせた装置でした。


 さらに改造しました。
 さとう博士の研究室・昭和中期の顕微鏡の世界(その5)OLYMPUS(GC)君LED照明化その2で紹介されている秋月電子通商のLED照明(1.5V電池白色LED投光キット:K-00192)を購入して付けてみました。
 ステージを固定しているネジを外して、L型の金具(2×4材の接合に使うシンプソン金具のひとつです)を挟んで固定。ちょうどコンデンサレンズの下辺りにLEDが来るようにします。改造ついでに、ステージを上げすぎてプレパラートが対物レンズに当たらないようにするための「ストッパーのネジ」も付けました(左の写真、わかるかな?)。LED付きの電池ボックスは脱着できるようにマジックテープで金具に固定します。単3乾電池1つで点灯する白色LEDは、学習用の顕微鏡に適していますね。野外で使う際にも重宝しそうです。

<参考リンク集>

顕微鏡のお勉強
理振準拠の顕微鏡は、19世紀の仕様なんだそうです。
 →確かに、小中学校の教員で光学顕微鏡の使い方をきちんと勉強できている人は、とても少ないのが現実でしょうね。顕微鏡を使う技術の修得も大切ですが、顕微鏡を使う楽しさを子供たちに伝えられる教師が増えたらいいなと思います。

日本理科教育振興協会のホームページ
こんな社団法人があるんですね。学校用顕微鏡の基準は、再検討しないのかな。乾電池で点灯する白色LED照明なんて、学校用顕微鏡には適しているような気がするけれど。

理科教育振興法

理科教育振興法施行令


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