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ヤシマ顕微鏡とオリンパスGK型を比べてみました

おそらく昭和30〜40年代の機種と思われる(ヤシマの方はもっと古いかも・・・)。
この時代の日本製顕微鏡(鏡筒上下式)は、どのメーカーの機種もそっくりさんだ。
でも細部の大きさやデザインが少しずつ違うし、材質の差も多少あるようだ。
この辺の事情は、 さとう博士の研究室 昭和中期の顕微鏡の世界を参照のこと。

 ヤシマ顕微鏡(型番不明)とオリンパスGK型を比べてみた。
 大きさは下の写真の通り、ややオリンパスの方が大きめ。大きさの差は、主に鏡筒の太さや土台の大きさによるものだ。材質も土台とアーム部分が鉄製、あとはほぼ真鍮製らしい。部材の厚さの違いもあって、重さを量ると、オリンパスGK型は約5.4kgあるのに対し、ヤシマ顕微鏡は4.6kgであった(ちなみにビクセンの学習用顕微鏡SE-1000で約1.3kg。この差は大きい・・・)。しかし、基本的な光学性能には、それほど差はないようだ。
 ネット上のオークションでは、よく出品される機種なので、比較する際の参考になれば幸いです。総金属製の顕微鏡は、磨けば光る良さがあります。

<ヤシマ顕微鏡>


(1)左:オリンパスGK型、右:ヤシマ顕微鏡
(2)左:オリンパスGK型、右:ヤシマ顕微鏡
(3)ヤシマ顕微鏡の粗動ラックピニオンの受軸は円柱形で、オリンパスGKと異なる。
(4)YASHIMA TOKYO のロゴがレトロな雰囲気。
(5)ヤシマ顕微鏡の10倍対物レンズ。オリンパスに比べてスリム。取付ネジ径は同じ。
(6)ヤシマ顕微鏡の100倍対物レンズ。油浸を示す「Oel」の表記と黒帯がある。開口数は1.25。
(7)ヤシマ顕微鏡のコンデンサー。アッベ式だろう。開口数は1.2と表記あり。
(8)ヤシマ顕微鏡の鏡筒部。機械的鏡筒長が変えられる設計。150〜210mmで可変だが、標準では170mmで使用するらしい。オリンパスGKは、160mmの固定長。
(9)開口絞りは、虹彩しぼり。取り付け部のデザインがやや違うが、オリンパスGKのとほぼ同じ仕様。
ミラーやクリップ、メカニカルステージには互換性があった。


LED常夜灯を利用した顕微鏡用の簡易照明。
▼さとう博士の研究室・昭和中期の顕微鏡の世界(その4)OLYMPUS(GC)君LED照明化
→http://homepage.mac.com/satoh_j/microscope/orimpus_gc/gc_7.html
※上記サイトを参考に、私も真似して、オリンパスGK用に作ってみました。反射鏡の代わりに付けて使います。なかなか良いですね。

オリンパス(GK型)

オリンパスの古い研究用顕微鏡(GK鏡基)です。立体視できるように撮影してみました。平行法で見ると、立体的に見えます。


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