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オオマリコケムシの観察例

エビノコバン を見つけた池に再び訪れた夜、水面に浮かぶ奇妙な物体を同行のI氏が発見。大きさはバレーボール大、直径20cm以上はあります。寒天質で思ったほど弾力は無く、持ち上げると手にヌルヌルした粘液が残ります・・・。かぶれやしないかと少し不安になりましたが、大丈夫でした。さて、この生き物の正体は・・・、外肛動物門(コケムシ類)の仲間で、オオマリコケムシの群体のようです。以前になんかの本で見たことはあったけど、実物を触ったのは今回が初めて。分類群は違うのですが、キクメイシ科の珊瑚を軟らかい寒天質にしたみたいな雰囲気です。聞いた話では、奈良県でも何カ所かで見つかっているそうな。


写真左:水面に浮いている様子。知らない人が見たらギョッとすること請け合い! 夜に見たこともあるけど、かなり不気味・・・。本来は水中の何かに固着しているらしいが、外れてしまったもののようです。クラゲコケムシとも呼ばれるようで、納得しました。
中:表面の模様アップ。こうして見ると美しくもある。
右:さらにアップ。褐色の「ゴマ粒」のような物が付いている・・・。



やはり、顕微鏡でも見てみましょう。ということで、群体の一部を持ち帰りました。
写真左:模様を作っている表面の一部を実体顕微鏡で見たところ。「ゴマ粒」も見えますね。触手を伸ばしている個体もあります。
中左:コケムシの触手。口の周りにU字形に配列しています。触手の表面の繊毛が動いて、周りの水を集めています。
中右:触手の集まりを横から見たところ。フジツボなんかを連想させます。体内に「ゴマ粒」ができています。卵みたいな物か。
右上:「ゴマ粒」の拡大。休芽(きゅうが)と呼ばれるものらしい。
右下:休芽のトゲ?の拡大。休芽自体は粘液質で覆われているのだけれど・・・付着のために役立つのかな?



<参考になるサイト>

▼くーまるウォッチング>淡水の生き物>クラゲコケムシ(オオマリコケムシ)
兵庫県では普通にいるのだそうです。

▼Gen-yu's Files>キノコじゃないのだ
外肛動物についても詳しく観察されています。解説もわかりやすくてGOODです。ウンチする瞬間の映像は必見!?

▼ウィキペディア>繊毛粘液摂食
こういう摂食方法なんだそうです。

▼ウィキペディア>出芽


公開:2006/09/09 /更新:

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